日本で初めて、ヤマメの人工ふ化に成功したのは、吾妻郡嬬恋村の戸部真吉さんで、少年時代から魚が大好きだった戸部さんは、川が荒れ、少なくなっていくヤマメを増やそうと研究を重ね、昭和32年日本で初めてヤマメの採卵、ふ化に成功しています。

渓流の女王とも称されるヤマメ。冷たく清らかな水が豊富にないと育てることができません。群馬県は三方を山に囲まれ、利根川水系の豊富な水が自慢の土地です。その利根川水系上流のおいしい水を使ってぐんまのヤマメは育てられています。ぐんまのヤマメのルーツは吾妻川支流に陸封された本ヤマメ。長い間、酸性河川の影響で海との行き来を妨げられてきた個体群です。そのため銀毛する割合が少なく、大きくなってもヤマメの特徴であるパーマークがくっきりときれいです。